2次試験の勉強はPDCAの連続である。
特に独学者は指針が見つけにくいので、悩みながら、決断しながら、やってみながら、修正しながら進んでいく。
定番の現代文問題集を買う
2次試験では「国語力」も大事だという意見を聞く。確かに、与件文や設問文を読んで、その解答を記述する試験なので、国語力は必要だ。
今年の勉強方針の一つは「効率悪くても気になることは極力やってみる」なので、大学入試の現代文の問題集を(メルカリで)買って、いくつかの問題を解いた。
実際に解いてみての感想と結論
実際に解いてみるとほとんど正解できたが、自分が何故その答えにたどり着いたのかをちゃんと説明できるかというと難しい。
その辺は解説を読むと良く理解できる。評論文の解答は、決してフィーリングではなく、文章間の同列や対立の関係等、文章構造を解きほぐして論理的に答えを導き出せるものである。この文とこの文が対応しているのねと分かると、パズルを解くようで楽しい。
が、現時点では「これ以上たぶんやらない」というのが結論。
やらない理由
現代文の問題集をあえてやる必要がないと考える理由を100字で説明せよ。
理由は、①試験で求められる読解力のレベルはあまり高くなく、②読解テクニックの補填は別の対策書で十分であり、③そもそも評論文と与件文では文章の作成目的が異なるため文章の読み方も異なるから。(94字)
求められる読解力のレベルがそこまで高くない
与件文には、文章全体で構築される論理構造のようなものは(たぶん)ないので、そこまで高い読解力は求められていない。与件文の段落ごとにそれぞれ何が書いてあるか要約できるくらいであれば十分と思う。
また、読解のレベル的に与件文よりも1次試験の企業経営理論の問題文の方が難しいと感じているので、1次試験突破者なら改めて読解の勉強する必要はないと思う。
読解テクニックの補充は別の対策書で十分
与件文を読む際に、逆説の接続詞や強調表現など注意した方が良い語句がある。これは現代文の読解のテクニックの一つではあるが、そういうものは『全ノウハウ』など2次試験関連の書籍に載っているので、それを眺めておけば十分対応できる。
また「こういうワードが出てきた時はこう読む、こう考える」みたいな力を鍛えるなら、それは単純な読解力というよりも、知識と結びついた連想力だ。そういった視点も『全ノウハウ』の後ろの方に書いてある。
そもそも評論文と与件文では文章の作成目的が異なるため文章の読み方も異なる
評論文は著者の主張ありきである。その主張を伝えるために論理的な文章構造を持つ。読み手はその論理構造を読み解いていくことで、筆者の主張を理解することができ、問題を解く際には正答にたどり着くことができる。
一方、与件文には、評論文のように筆者の主張(言いたいこと)という軸はなく、箱庭の企業の状況が書かれている。筆者の主張がどこにあるかというと、設問で問われて答えるべき内容(出題の趣旨)であり、与件文や設問文に直接的に書かれているわけではない(と思うけど、どうでしょう)。
まとめ
私の見解では、現代文演習不要としたが、二次試験において読解力がまったく要らないということでもない。読解力が不安な方は、1000円程度の問題集を買って、少しやってみても良いかもしれない。1~2問解くくらいならそんなに時間はかからない。
私は今後、実際の与件文や設問文に触れて、この試験独特の読解の練習を積んでいこうと思っている。
KPT
Keep:
Problem:
Try:与件文や設問文を用いて、その独特な文章構造や表現に対する読解力を身につける。