いそいそと1人部活

己を知る取り組みとしてのブログ

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令和2年度【事例Ⅰ】振り返り

こんにちは。

 

先日、無事に中小企業診断士の二次筆記試験を受けることが出来ました。

 

試験が終わったので、会社の昼休みにしていた勉強も一旦お休みです。せっかくなので、今年の受験したときの記録を残したいと思います。

※後日追記:得点開示の結果、事例Ⅰは「60点」でした。

 

試験問題はMMC様にて公開されています。

www.mmc-web.net

 

 

試験前

『白書3年分の概要』と『事例ⅠのFINAL FILE』をながめる。試験直前に急に空腹が心配になり、おにぎりを一つ食べる。

 

試験開始

試験開始後に受験番号を書いて、設問解釈にすすむ。出題予想していた『事業承継』『事例ⅠのIT化』2つのテーマがズバリ出てしまった。喜んだのも束の間、その興奮が動揺を誘い、めちゃくちゃ浮足立ってしまった。

 

 

 

以下、解答作成順

 

第1問(2)【予想16点】

理由は、①優秀な人材を確保して技術やノウハウを継承し品質やブランド力を維持するため、②雇用維持により、旧家の当主や従業員に安心感を与え、地域社会の雇用に貢献する事で、スムーズな事業継承をするため。

 

技術や人材の獲得、既存事業とのシナジー、地域社会に貢献、などM&Aしたメリットに関する知識を余白に書き出す。これはTBCの抽象化ブロックシートでの知識入れが活きた。与件文との整合を見て「ノウハウ継承で品質維持」と「雇用維持での安心感」の二本立てで行くと決める。これはそこまで外していないと思う。

 

第4問【予想14点】

①グループ内事業の業績や業態が異なるため評価基準に公平性や透明性を持たせた上で成果主義を取り入れ、意欲向上を図ること、②正規社員や外国人含む非正規社員の多様性に対応する事、③off-JTで能力開発する事。

 

人材の抜擢は出来ているけど人事制度は古い体制のままなので、「成果主義」の導入はありだと考える。グループ内で複数の業態があるので、「評価基準に公平性や透明性を持たせた上で」という枕詞を添える。(※まとめシートで良く使われていた「上で」という表現を使いたかった。本番で初めて使えた。)外国人の非正規社員への対応は必要と考え「多様性に対応する」と書く。多様性というなら活躍している女性社員についても書くべきだった。OFF-JTは白書からの知識で無理に入れてしまった。加点狙いだったが、唐突すぎる書き方だし、与件にも添えていないので、厳しいかな。

 

第3問【予想14点】

直販方式に対応するため、①新規市場の開拓力、②ブランド力等強みを訴求するための知識や提案力。作り手と買い手の橋渡し役として③コミュニケーション力、④製造と販売の調整力。

 

与件文から直販方式の変化と橋渡し役という2つの役割ついて書けばよいと判断する。自分で商品を売り込む必要があるから「提案力」、そのためには製品「知識」も必要。(※自分の頭の中では製品知識をイメージしていたけど、解答に書けたのは「知識」という表現。何の「知識」だよと。解答にちゃんと表現しないと採点者に伝わらない。表現力不足。「A社のブランド力や品質を訴求するための商品知識や提案力」とすべきだった。)また、顧客と接点を得てニーズの収集・反映、の観点が完全に漏れた。橋渡し役としては、「コミュニケーション力」はすぐに浮かんだが、それだと字数的に足りない。あと一つの要素として折衝力と書きたかったが、漢字が不安だったので、「製造と販売の調整力」と書いた。コミュニケーション力とほとんど同義な気がする。

 

 

第2問【予想12点】

複雑な事務作業や取引先の商売方法の知識や経験をベテラン事務員から受け継ぎ、業務の見える化・整理をした。それを基に近隣の外部機関と相談し、社内の業務を調整して、情報システム化を進めた。

 

設問読んだ時に、業務の見える化と、ITベンダーとの連携が頭に浮かぶ。「業務の見える化」や標準化は、IT導入前に行うことで大きな効果を発揮すると白書に書いてあった。IT導入には地元のITベンダーと連携することが多いとも、白書に書いてあった。与件文から連携関連の記述を探すと、旧家当主が近隣の金融機関や組合関係者と相談している。IT導入とは結びつきが弱いかなと思ったが、無理やり入れた。与件からは回答の根拠がほとんど探せなかった。浮足立って知識が先行したので微妙かも。

 

第1問(1)【予想8点】

経営ビジョンは①老舗ブランドを活かして高付加価値化し顧客満足度の高い商品を開発して差別化を図る、②日本の文化や伝統に憧れるインバウンド客を呼び込み、地域の活性化をする。

 

企業グループではなく、買収した会社のみの経営ビジョンを求められているものと解釈を間違えた。与件の対応する部分が少ないなと思ったが、その違和感に対応できなかった。「日本酒バー」の要素を解答で使わないわけないのに。企業グループとしてのビジョンなら圧倒的にシナジー追求だ。激しく後悔。旅館が高価格帯で成功していた事例があったので、酒屋も「高付加価値化」を目指す。「差別化」は字数埋めるために入れてしまった。「地域の活性化」は外してないだろう。高付加価値⇒グループ内でのシナジー発揮⇒地域の活性化という流れで書ければ良かったな。

 

 

総評 【予想64点】

試験前の緊張がある中での予想的中もあり、全然冷静になれませんでした。動揺で、与件文はほとんど読めなかったです。ちなみに予想が当たったのは、勘ではなく近年の『白書』に書いてあったからです。白書は、診断士2次試験の勉強の教材として軽視されている部類だと思いますが、かなり有用だと思います。そういえば、従業員の多様性(ダイバーシティ)についても書いてあったような。この辺はまた別にまとめるかもしれません。

 

※2019年の白書には「早期の事業引継ぎが重要」という論点もありましたが、この事例でもそれは一つのポイントだったと思います。第1問の設問2で「早期に」というワードを入れても良かったと思います。

私はどの解答にも「祖父からA社社長への継承」という要素を入れられず、完全にスルーしてしまいましたので、大幅な失点が予想されます。。

 

 

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