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吉井和哉『THANK YOU YOSHII KAZUYA Live At Budokan』

 

『THANK YOU YOSHII KAZUYA Live At Budokan』発売:2007年4月4日

観ます!

 

1.I WANT YOU I NEED YOU

2.LIVING TIME

3.HOLD ME TIGHT

4。人それぞれのマイウェイ

5。LONELY

6。黄金バッド

 

KREVAの映像から、「I WANT YOU I NEED YOU」での登場はテンション上がる。奇天烈なシンセサウンドが、派手な赤いジャケットとサングラス、そして金色に染まった髪の吉井和哉の雰囲気にマッチしている。黒髪の吉井和哉を想像していたので金髪にはちょっと驚いた。次の「LIVING TIME」で早くもサングラスを外す。硬派な演奏でじりじりと会場の熱を上げていく。ギターの日下部さんのコーラスが素敵。続く「HOLD ME TIGHT」でアップテンポに駆け抜けて客を煽る。MCから「人それぞれのマイウェイ」「LONELY」で聴かせてきたか思えば、「黄金バッド」でまたエンジンをかける。押し引きがちょうど良い。6曲目まで最新アルバム『39108』の曲だけで通す。アルバムの曲順というわけではないのに、とても良い流れだ。

 

想像

現実


7.CALL ME

8.20 GO

9.Ziggy Stardust

10.SPARK

11.ALL BY LOVE

12.WEEKENDER

13.楽園

 

ここで「CALL ME」「20 GO」と1st、2ndの代表曲をはさみ、David Bowieのカバー「Ziggy Stardust」。往年のロックの名曲に歓声が送られる中、コート脱ぎ捨てて、本日1発目のTHE YELLOW MONKEYの曲「SPARK」を叩き込む。ギアが上がる。「ARE YOU READY TO SPARK?」かっけぇ。「永遠なんて1秒で決まる」と歌う吉井和哉の目がバキバキにキマってる。かっけぇ。ワウの効いたギターソロが抜群。さすが本家。かっけぇ。これはかなり良いスパーク。「WEEKENDER」も熱いし、その流れから「楽園」もってくるか。中盤の激熱の盛り上がり。

 

14.TALI

 

アコースティックギターを片手に「TALI」。淡々としたぶっきらぼうなダウンストロークで弾き語る。それに添える程度に加わるピアノ・・・このアレンジ、素晴らしすぎませんか。元の音源の壮大な感じも好きだけど、このちっぽけで、こじんまりとしたところから、少しだけ広がっていく感じ。素敵。こっちの方が原曲の核となっているイメージを体現しているんじゃないかな。とにかく良過ぎて、この曲がより好きになった。

 

15.BEAUTIFUL

16.バラ色の日々

17.LOVE LOVE SHOW

18.BLACK COCK'S HORSE

19.FINAL COUNTDOWN

 

アコギを抱えたまま名曲「BEAUTIFUL」を歌い、そして「バラ色の日々」。エマの弾くリフが艶っぽくて最高だ。今を肯定してくれる、背中を押してくれるような曲。こりゃ皆に愛されますわ。最後に「ありがとー!!」て叫ぶ吉井和哉も良い。最高に盛り上がったと思ったら「ブドーカーン! ブドーカーン! ラーブ! ラーブ! ショー!」は、ずるい。計点超えるわ。ここまでも緩急をつけながら何度も見せ場を作ってきたが、盛り上がりという意味ではここが山頂か。続く「BLACK COCK'S HORSE」はアレンジが変わって何の曲か分からなかったのも楽しいし、定番の「FINAL COUNTDOWN」で本編が締まる。吉井和哉が「伝説のライブになる」と言ってたけど、それを現実にする気概を感じるベストなセトリだし、パフォーマンスだった。

 

20.恋の花

21.パール

22.BELIEVE

 

ここからアンコールで、バラード中心のセットリスト。あの「パール」をピアノと歌のみで演奏。空間に吸い込まれていく歌声。別の曲みたいだ。こんな感じで聴かせてくるのも良いね。Cメロでミラーボール回して遊び心あるアレンジも楽しい。「BELIEVE」はしみじみ良い曲だな。もっと世に評価されて良い。この曲とか「トブヨウニ」とか少し抑えた曲が吉井和哉ソロの醍醐味なんだと最近わかった。

 

そして、最後に吉井和哉1人でアコギを持って出てきて「もう一曲やる!」そして「好きな場所で、好きな歌を歌う」と言い、イントロのコードストロークを始める。湧き上がる歓声、半信半疑などよめき。歌い始めて、さらに大きな歓声が上がる。目頭を押さえる客席の様子が映る。

 

23.JAM

 

THE YELLOW MONKEYの曲を解禁したけど、ついに「JAM」もやるんだなと。ファンは感慨深いよな。特別な思いで聞いただろう。涙を流す人、一緒に歌う人、温かく見守る人、客席の様子が映し出される。吉井和哉の顔のアップも何度も映し出される。吉井和哉の目が綺麗だった。歌い終え「サンキュー吉井和哉!」と言って舞台を去る吉井和哉。観ている人も充実感と満足感で「サンキュー吉井和哉!」と思うのだった。完

 

エピローグ(感想や調べもの)

前作のLIVE DVD『STILL ALIVE』より熱量を感じて、個人的にはかなり良かった。アンコールや「TALI」のアコースティックサイドも充実しているのもポイント高い。THE YELLOW MONKEYの曲が効果的に配置されていたし、『39108』の曲達も過去の名曲たちに負けじと奮闘していた。

 

ちなみに、演奏曲の出所を調べると、ソロ1stから3曲、2ndから2曲、カバーが1曲、THE YELLOW MONKEYから6曲。そして最新作『39108』から12曲中11曲を披露。最新アルバムの曲をここまでやるの結構すごくないか、自信作というのが良く分かる。(「ポジネガマン」…)

 

ちなみに(その2)、

前日27日の武道館のセトリとの違いを調べると、カバーが1曲増えて2曲(Paint It Black、And Your Bird Can Sing)になり、「楽園」「太陽が燃えている」に変更、そして「JAM」はなし。DVDのDisc2に27日の「And Your Bird Can Sing」「太陽が燃えている」を収録してくれていて、このサービス精神は嬉しい。

 

ちなみに(その3)、

ツアーのセトリを見ると「楽園」のところが「BURN」の日もあるみたい。12/28の年末公演のあとの4公演全部で「JAM」をやってる。そして、おそらく「ポジネガマン」はどの会場でもやってない。アンコールで「恋の花」の代わりに「ポジネガマン」の弾き語りに差し替えは…、ちょっと違うか。