いそいそと1人部活

己を知る取り組みとしてのブログ

MENU

吉井和哉『STILL ALIVE』

 

「積読」ならぬ「積観」していたDVDの一つである『STILL ALIVE 〜YOSHII LOVINSON TOUR 2005 At The WHITE ROOM〜』(発売:2005年11月23日)。1年前くらいにTHE YELLOW MONKEYにハマった際に購入したが見ていなかった。

 

これを流しながら、夜な夜な断捨離をしていた。

f:id:coffee-and-poem104:20240320003514j:image

 

1曲目「20GO」なんかちょっと手探り感がある気がするな。MCも含めてちょっと内向きな印象。全体的に流して観てしまったからあまり印象に残っていないのだが、アルバム2枚だけでも曲のバラエティは結構あることは分かった。後半になってくると開けた感じになってくる。本編ラストには定番となっている「FINAL COUNTDOWN」もあるし。

 

「FINAL COUNTDOWN」といえば、2006年夏にロックインジャパンで見た吉井和哉を思い出す。当時の自分は最初のソロアルバム2枚をとりあえず聞いてます程度で、あまり熱心なファンではなかった。吉井和哉は黒いスーツを身にまとい、真面目に、アコギを弾いて淡々と歌ってた。繊細で内省的なロックスターといった印象を持った。これが初めて見た吉井和哉だったので、この時の印象が自分に強く焼き付いた。(※吉井和哉の前に氣志團とかビークルといったポップなバンドを見ていたので、シリアスな印象がより濃くなった。)終盤になって「LOVE LOVE SHOW」「バラ色の日々」をかましてくれて自分含めオーディエンスは大騒ぎ。イエモンの曲やるんだ(※1)という驚きとともに、とても楽しい時間だった。今改めてセットリストを見返したら11曲中5曲が当時新作の『39108』からやってたんだ。今度聞き直してみようと思う。

 

(※1)いつからTHE YELLOW MONKEY時代の曲をやるようになったのか調べると、

『TOUR 2006 ~MY FOOLISH HEART~』の最終公演(2006年2月28日大阪城ホール)にて、「カバー曲をやります」とTHE YELLOW MONKEYの“バラ色の日々”を演奏。それまでソロライブで封じられていたバンド名義のナンバーが解禁されたことはファンを熱狂に包むだけでなく、ソロ活動の自由度を増すトリガーにもなった。

なるほど。出典は以下リンク

https://kompass.cinra.net/article/202311-yoshiikazuya

 

Disc3の「トブヨウニ」のPVが良かった。フィルターがかかった映像の風合い。晴天のゴルフ場に茶色のセーターにベージュのパンツの出で立ちの吉井和哉。この一件すると何の変哲もない普通な光景のはずだが、異様に、シュールに見えてしまうのが吉井和哉なのではないか。この設定だけで引き込まれる。ゴルフボールを置いて、ゴルフクラブを握り「ゴルフできるのか…」と思わせて、下手くそなスイングを数回かますのはとても彼らしい。途中、飛行機が映り込むがこれは意図的なのか、偶然か、良い演出だ。そして、服を脱ぐのも良い。この数分の映像と音楽で、人生のなにかを象徴しているように感じる。漠然と感じる文学的なそれがなにかは分からないが、メッセージとしては、見栄をはったり着飾ったり無理したりしないで、もっと身軽に、みっともない自分でトブヨウニ生きていこうぜ、みたいな感じか。


www.youtube.com

次に「CALL ME」のPVが始まる。さっきまでロン毛だったのが一気に短髪になるのは、曲の病み(闇)感含めてマッチしている。こうやって定期的に髪型を思いっきり変えれるのすごい。


www.youtube.com

この「トブヨウニ」と「CALL ME」2作品は同一人物(竹内スグル氏)の作品。なるほどな。

 

本作のレビューを読むとDisc2のドキュメントが良いみたいだな。これも時間あったら観たい。Disc3枚はボリュームあるね。