いそいそと1人部活

己を知る取り組みとしてのブログ

MENU

吉井和哉『GENIUS INDIAN TOUR 2007』

f:id:coffee-and-poem104:20240406141254j:image

吉井和哉の『LIVE LIVE LIVE』を買った。DVD4枚組(ライブ3枚、ドキュメンタリ1枚)という大作。フリマアプリのおかげで手軽にお手頃価格で手に入れられてありがたい。今回は本ツアー前にリリースされた『Hummingbird in Forest of Space』は聞かずに(予習せずに)観る。※セトリも極力見ないようにして観ている。その方が驚きがあって楽しいよね。

 

「Do The Flipping」で暗くアンダーグラウンドな雰囲気から始まる。ステージには幕がかかっていて吉井和哉の顔は見えない。あえて映していない感じの演出。2曲目「Biri」では幕が落ちる。ちょっと陰のあるダンスナンバーでオーディエンスものってくる。サビの歌詞は何言ってるのかと調べたら、

あんパーティ あんあんパーティ

あんパーティ あんあんパンティ

あん何? あんあん何?

あん何? あんあん何?

笑。意味わかんなさすぎて好き。こういう感覚的っぽい表現は面白い。他人から見たら何だか分からないミステリアスな部分を作品に残すのって大事よな。

3曲目で早くも前作の代表曲「WEEKENDER」を投下。“遠回りしても良かったと言える大人になりたい” と、伸びやかな歌いあげてきてメッセージがすごく入ってくる。6曲目「SIDE BY SIDE」も伸び伸びと歌ってて聴いていて気持ちいい。本作は歌に耳がいく気がするな。

8曲目「ワセドン3」という謎曲。けっこう好き。前作『39108』の「ポジネガマン」的なポジションの曲と思われる。こういう曲をライブで演るのは、前作のツアーで「ポジネガマン」だけ演奏されなかった哀悼の意を含んでいると勝手に勘ぐる。アコギと歌がメインなので、“両親が共働きでいないのかい?“といっったような特徴的な歌詞が届いてきすぎる。

「聖なる海とサンシャイン」イントロのギターリフが改めて良いな。歌も良い。一緒に歌いたくなる。歌謡曲の血がだくだくと流れている。続いて、この聞き覚えのあるイントロは何だっけと思ったら「I WANT YOU I NEED YOU」だ。かなりテンポアップされていて雰囲気が変わっている。奇抜さは薄れ、ロック味が増している。このアレンジも良い。メッセージもクソもない“I WANT YOU I NEED YOU”という記号化したワードのコールアンドレスポンスは、宗教感あっておもろい。

いかがわしい映像バックに「Pain」「マンチー」を放ち、なんか良く分からない空気感になった後に「Love Communication」で一気に注意を惹き戻す。THE YELLOW MONKEYの曲の差し込み方が今回も絶妙。「ALL BY LOVE」「BLACK COCK'S HORSE」あたりのソロ佳曲の並びも良い。MCで自分への応援歌として「Winner」を歌い、「Shine and Eternity」でハッピーな感じで締め。

アンコールで、ピアノと歌だけの「バッカ」めちゃいいわ。これと「BEAUTIFUL」は日本名曲100選に入れて欲しい。最後の「雨雲」も良かった。ディナーショーみたい。エンドロール感のある良い感じのチルだ。スッキリした気持ちで帰れそう。

 

エピローグ(感想や調べもの)

「WEEKENDER」「SIDE BY SIDE」あたりが個人的には良かったかな。(あと、吉井和哉の化粧がやけに濃いなと思った。)『Hummingbird in Forest of Space』からの曲はほとんど知らないで観たので、アルバムを聞き込んだら感じ方が変わってくるかな。多少聞き込んでから次の『YOSHII BUDOKAN 2007』は見てみよう。

ちなみに、元のセトリからは3曲カット。オアシス「Don't look back in anger」とローリングストーンズ「Let's Spend The Night Together」のカバーと「SWEET CANDY RAIN」がカットされた。カットは寂しいが、1時間半程度で観終わるのはライブDVDの長さとしてはちょうど良い気がする。長いライブで本編とアンコールでDVDが2枚に分かれると入れ替えるののはだるいしね。