いそいそと1人部活

己を知る取り組みとしてのブログ

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【診断士】理論政策更新研修を受講しました。

こんにちは。

 

先月初めて、中小企業診断士の資格維持のために必要な理論政策更新研修を受講しました。

受講方法はオンラインで、参加者は5名程度でした。

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オンラインでもなかなかな緊張感

 

あっという間の4時間

研修の途中、長女が部屋のドアを少しだけ開けて、そのすき間から「つまんない…つまんない…」と呟くという、なんともしがたい状況も訪れましたが、なんとか妻に助けてもらい、無事に終えることができました。ありがとう。

 

今回受講した研修は、本業で必要になる知識なので知っておきたいという思いで申し込んだため、現状と照らし合わせながら聞くことができて、有意義なものになりました。

入門編の講座でしたが、ほぼ知らない世界のことだったので刺激も豊富でした。まさに「無知の知」。この内容が6000円程度なんだから、コスパ高いなと思います。

 

また、「人に教わる」「他の人と一緒に教わる」という経験も、独学とはまた違った学びがあるなと思いました。ケーススタディーで、参加者それぞれ発表するのですが、身振り手振り尾交えて話す人、他の人が発表したことにもさりげなく触れながら話す人、小さいユーモアを交えながら話す人、など、その話術も勉強になりました。(下書きをベタ読みしてしまった自分とは大違いだ。伸びしろ!)

 

にしても、この「理論政策更新研修」、受講しようと思うまでは、特に興味もないことを4時間聞き流すものという印象だったのですが、フタを開けて見ると、研修内容が多岐に渡り、面白そうな研修がたくさんあるんですね。自分が興味ある、聞いてみたいと思えるものが結構たくさんあって、嬉しい誤算です。

 

研修内容を見ているだけでもちょっと楽しいですね。

 

↓↓↓

 

理論政策更新研修

 

株式会社実践クオリティシステムズ

www.jqs.jp

 

株式会社経営教育総合研究所

 riron.jp

株式会社タスクールplus

task-school.com

 

www.otsuka-shokai.co.jp

 

中小企業診断士協会

www.j-smeca.jp

令和2年度【事例Ⅳ】ふぞろい採点してみたよ

こんにちは。

 

令和2年度中小企業診断士2次試験【事例Ⅳ】ふぞろい採点をしました。

 

 

混乱を極めた令和2年度の事例Ⅳ。試験が終わった直後は足切り(40点以下)も十分にあり得るなという感覚。甘めに自己採点して、44点くらいかなと予想しました。しかし、実際の得点開示結果はA評価60点。良い意味で驚きの結果に、かなり得点調整されたのかなという印象をもちました。

 

当時の様子はこちらに書いています。

hitoribukatsu.hatenablog.com

  

それでは本題。

私の予想と得点開示の結果は15点以上開いてしまいましたが、ふぞろい採点だと何点になるのでしょうか。ふぞろいは「60点」にどくらい追従するのでしょうか。

 

 

第1問(1)【12点

回答

(1)

《優れた》棚卸資産回転率:3.91回

《劣った》売上高営業利益率:2.15%、負債比率:532.24%

加点ポイント

指標と数値ともに全て正解で12点。

 

第1問(2)【11点

回答

(2)

丁寧な顧客対応の評判が高く効率性が優れる一方で販管費増加で収益性は劣る。固定資産購入を借入金で賄っているため安全性が劣る。

加点ポイント

顧客対応の評判が高く(3点)効率性が優れる(1点)

顧客対応(1点)販管費増加(2点)収益性が低い(1点)

借入金で賄っている(2点)安全性が劣る(1点)

 【コメント】

・「顧客対応が販管費増加」にかかっているように書いたつもりですが、改めて読むと文章的に伝わるかは微妙です。

・同業他社との比較なのに販管費「増加」という過去との対比で書くのはおかしいので2点で換算します。

・「固定資産購入を借入金で賄っている」は微妙な表現なので、これも2点で換算します。

 

第2問(1)【15点

回答

売上高70百万円まで 変動費率39÷60=0.65

売上高70-(70×0.65)-28=△3.5

売上高70百万円以降 変動費率=0.6

3.5÷(1-0.6)=8.75

よって70+8.75=78.75 

加点ポイント

CVPの理解(6点)、変動費率(4点)、答え(5点)

【コメント】

15点配点だったの!?…ということは、この問題を落としていたら完全に不合格だった。なにげに命運を分けた1問だったと感じる。。

 

第2問(2)【1点

回答

(a)空欄 ※計算過程は再現不能 (b)空欄 (c)空欄

加点ポイント

(a)で「現価係数」くらい書いたと思うので1点加点。

 

第3問(1)【2点

回答

(1)純損失16百万円を50百万円で買収するため固定資産に66百万円のれんとして計上する。

 

加点ポイント

のれん(2点)

【コメント】

何度見ても意味不明で恥ずかしい回答。傷口がえぐられる。

 

第3問(2)【3点

回答

(2)E社について事前に十分な調査を行い買収後に問題が発覚しないよう努める、既存事業とシナジーが発揮できるか確認しておく。

加点ポイント 

十分な調査(1点)、シナジー(2点)

 【コメント】

本筋ではない回答に終始。横道で部分点が取れた。  

 

第4問(1)【12点

回答

(1)(a)4.31%(b)2.55%

加点ポイント

正答(6点×2)12点

【コメント】

この問題が正解できて良かった。

 

第4問(2)【 0点

回答

(2)5.87%

加点ポイント

なし

【コメント】

正答率が1%とかなので解けなくて良い問題ですね。

 

第4問(3)【 0点

回答

(3)(a)財務面しか反映されていない業績評価になっている。

   (b)他業務とのシナジー等を考慮する。

加点ポイント

なし

 【コメント】

ぼんやりした不明瞭な解答で、ふぞろいでの加点ポイントはありませんでしたが、LECの採点では「Good」評価をもらえていたので、aとbともに1点くらい加点された可能性はあります。

 

 

 

 

結果!

ふぞろい採点56点でした。

得点開示60点に対し56点でしたので、私が予想した44点よりもかなり実態に迫ってますね。第4問(3)等、記述問題で数点の加点があったとすると、さらに近づきます。さすが「ふぞろい」です!

 

 

 

おまけ:勝因の所感

本筋とは逸れますが、今回のふぞろい採点をもとにA評価が取れた要因をちょっと考えました。

 

①「自分が解けるレベル」かつ「高配点」の問題を落とさなかった

試験後に「これは解けたな」と自信があった問題は、第1問の経営分析第2問(1)CVPだけでしたが、ここだけで38点分取れたのが大きかったです。また、割と基礎的な問題の第4問(1)も正解し、こちらでも12点取ることができました。これ等を合わせて52点配点中の50を確保し、足切りを回避できました。

一番の勝因は、自分のレベルで解ける比較的容易な問題、かつ、配点の高い問題を落とさなかったことだと思っています。試験では、冷静になって、確実に正解を取りにいく問題を選択できれば、大きく勝てなくても、負ける確率はかなり下げられるのかなと思いました。

 

②最後まであきらめなかった

残りの48点分では、悲しいですが僅か10点(ふぞろい採点では6点)しか取れていません。ですが、この10点に受験生の本気が表れる気がします。分からなくても気力で振り絞ってなんか書く、ポエムになってもいいから書く、というのは鉄則です。自分の第3問や第4問の記述は、今見ても「なに言ってんだ、こいつ」と思う恥ずかしい回答ではありますが、そこでの部分点が積み重なって、結果的にギリA評価になりました。試験も終盤。疲れ切って諦めたくなる気持ちが芽生える夕暮れに、安西先生の名言を思い出しましょう。

 

最後まで 希望を捨てちゃいかん

あきらめたら そこで試合終了だよ

 

あ~試験楽しかったな!!

 

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士業バッヂ入手。診断士のコミュニティ参加。

6月5日

 

家の玄関周りの外溝工事をしています。1週間ほどして完成が見えてきました。タイルが新しくなると生まれ変わったようにきれいになりますね。

1日の作業が終わって業者の方と打合せする時、長女が「私も工事屋さんのところ行く!」と言って毎回ついてきます。
業者の人から名前を呼ばれると、私かたまの後ろに隠れますが、ちらっと顔を出してニコニコしてる。恥ずかしいけどかまってほしい年頃。親には見せないはにかんだ笑顔がかわいい。

 

埼玉診断協会から士業のバッヂが届く。

かっけえ。

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19時。診断士の部会にオンラインで参加する。画面越しに実務補習でお世話になった先生や同期の方々の顔が見れて嬉しい。

参加者の1人で、私より若くして、独立開業し、目標持って活動されている方がいらした。少しお話をさせてもらい、とても刺激を受ける。
キャリアの長い先輩方からは「今は育児で大変だろうけど、焦らなくても大丈夫だよ」と言っていただける。

診断士という資格の懐の深さを感じる。ここに自分の新しい居場所を作れるとしたら嬉しい。

 

21時。今日からは長男と2人で寝ることになった。オンラインミーティングが終わるとほぼ同時に、長男が泣き出す。抱っこしてもトントンしても寝る気配がないので長期戦を覚悟。ちょっと寝ては起きてを繰り返す。暑くて寝苦しいのかな。

22時。眠そうなのになかなか寝付けないようである。YouTubeをバックグラウンド再生しながらダラダラ対応。

長男も疲れ果て23時45分に寝る。根負けせずに粘り勝ちしたった。仲良くやろうな、長男。

【診断士】実務補習 フライング申し込みの凡ミス

 

昨日(令和3年1月5日)は中小企業診断士の「2次口述試験の結果発表」と「実務補習の申し込み開始日」でした。問題は、実務補習の申し込み。私はこの実務補習15日コースを何としても申し込みたかったんです。

hitoribukatsu.hatenablog.com

 

実務補修の申し込み開始は例年AM10時からですが、その申し込みをする前に協会への会員登録が必要です。その登録は合格発表の前に可能でした。(※「合格日」を書く欄があって少し迷いましたが、普通に受かっているだろうと考えて「令和3年1月5日」と書き、パスすることができました。)

 

実務補習の申し込みの方も、朝の8時には下書きを終えました。

 

後は申し込むだけだと思ってスタンバっていましたが、興味本位で「確定」のボタンを押すと「申し込み受け付けました」と表示が出ました。 

 

…え、マジすか。

 

これで良いのかなと不安がつのり、念入りにホームページを読んでいくと、合格発表前の申請は取り消されると書いてあります!!!

 

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そんな甘い話はなかった

 

これはやってしまった・・・のか!?

 

まぁなかったことにして、10時にまた申し込んだとしても「あなたは先に申し込みミスってるので受付不可ですよ」ってなったら詰みますな。

 

・・・焦る。

 

いやでも、合格発表は1月5日って書いてあるし、1月5日中の申し込みはセーフじゃない?とか都合よく色々考えましたが、結局、小心者なので9時過ぎに診断士協会に電話をして、間違えて申し込みをしてしまった旨を伝えました。

 

「もう一度、合格発表後に申し込んでください」とお話しいただき、キャンセルをしてもらえました。無駄なお手数おかけし、すみませんでした。ありがとうございました。

 

というわけで、9時58分ぐらいから合格発表の結果をPCの「F5」ボタンを連打して待ちました。10時きっかりに結果が出たので、即座に申し込み(確定)を行いました。無事にできた。良かった。

 

結果論ですが、さすがに10時1分や2分に締め切りが発生するほどの競争率でもなかったので、そこまでナーバスになる必要はなかったですね。

 

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注意事項はよく読みましょう

 

【診断士】実務補習15日コースにした理由

こんにちは。

 

昨日、実務補習15日コースを無事に申し込むことができました。15日コースは結構ハードと噂で聞きますが、そんな実務補習に向けて自分のモチベーションを維持向上するため、タイトルの記事を書きます。

  

 

実務補習15日コースを選んだ2つの理由

理由は主に2つあります。

 

①資格取得のそもそもの動機

診断士の資格取得を志した時の一つの動機に「実務補習(経営診断・助言)を出来るだけやってみたい」というのがあり、それは今も変わりません。

 

経営診断ということに単純に興味がありますが、私自身がそれに秀でているか(can)、生業としたいと思えるか(will)は、実際にやってみないことには分かりません。

 

分析的な業務が好きだし、オペレーションの効率化等も仕事で行っているので、好きな業務領域だとは思っていますが、能力がついてこないとどうにもなりません。自分の能力が新しい分野でどのぐらい通用するのかを試してみて、自分の今後の方向性を見極められたらいいな、と思っています。

 

また、私は新卒で入った会社に10年以上勤めており、他の会社の実態をほとんど知りません。この実務補習の機会を通じて、相手先企業様や先生、一緒になったメンバーから知見を深めたいとも思っています。

 

②育児休暇中に取得したい

昨年末に双子が生まれ、ありがたいことに我が家は5人家族となりました。それを機に会社に育休を申請させていただき、昨年末から今年の6月末までの休暇をもらいました。

 

実務補習のチャンスは2月・7月・9月の年3回。7月以降になると育休も終えているため、育児と仕事と並走しながら実務補修をするのは相当厳しいことが想定されました。であればこの育休中に全て終わらせられる15日コースがベターだと考えました。

 

結論

「実務補習やりたい」「育休期間中に終わらす」という2つの理由から、なかば必然的に実務補習の15日間コースの選択をしました。妻とも話し合い(ほぼ一方的な提案でしたが)、まぁそれしかないかということもあり、了承もらえました。

 

今後またとない貴重な機会を、全力で取り組みたいと思います。

 

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実務補修、楽しみだな。

 

【診断士】悩ましい回答。でも「どっちでもいい」

こんにちは。

 

中小企業診断士の2次試験の勉強は、これまでの勉強ライフの中で最も面白いものでした。その理由の一つとして、解答の曖昧さがあるのかなと思います。

 

 

解答が割れた「アンゾフの製品・市場マトリクス」

令和2年度の事例Ⅱ、第3問(設問1 )アンゾフの製品・市場マトリクスについての回答は、各予備校や受験生の間でもかなり割れていました。

「これは新製品開発だ」

「いやいや、新市場開拓戦略だよ」

「ということは多角化戦略とも言えない?」

等々、今年の盛り上がりポイントの一つでした。

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喧々諤々


そんな中、受験予備校のEBAが、本年度の各事例を分かりやすいストーリーでまとめてくれてました。その事例Ⅱでは、先ほどの「製品市場マトリクス」についても触れています。

www.ebatokyo.com

 

その件については「どちらが正しいのかわかりませんが、どっちでもいい気がしています」という強烈なパンチラインで、この議論に終止符を打っています。笑

 

この「どっちでもいい」という考え方は実に診断士の2次試験らしいなと自分は思いました。それについて、今年考えていたことを例を挙げて説明したいと思います。何が正解か分からずに悩む受験生にとって、何かしらの手掛かりになればと思います。(…逆に悩ませてしまうかも)

 

 

「どっちでもいい」例題

【例題】H30事例Ⅰ第4問(配点20点)

A社が、社員のチャレンジ精神や独創性を維持していくために、金銭的・物理的インセンティブの提供以外に、どのようなことに取り組むべきか。中小企業診断士として、100字以内で助言せよ。

 

人事施策の問題です。与件文や設問文を通して、色々な施策が考えられますが、一つの側面として「新卒採用をするか否か」という切り口について予備校で解答が割れました。

 

E社は「新卒採用する」、T社は「新卒採用しない」という方向性でした。(※T社は「新卒採用しない」ので、解答に書かれていません。)

 

これだけ聞くと「なんだよ!どっちが正しいんだよ!」となるじゃないですか。そこで「新卒採用する・しない」の結論ではなく、何でその結論に至ったかの"根拠"に着目して見ていきます。(※参考書はすでに処分してしまったので、私の記憶とファイナルペーパーのメモから作成しています。詳細は原本ご確認ください。解答の根拠を複数集めて比較するのはとても面白いのでオススメです。

 

 

E社が新卒採用を勧める根拠

E社が新卒採用を勧める根拠を要約しました。

 

設問で要求されている「社員のチャレンジ精神や独創性を維持」のために、新卒社員を採用して、多様な人材を社内に取り入れることで(固定観念にとらわれない発想が生まれ)、組織が活性化するから。

 

設問要求に対して適切な1次知識で回答されており、説得力があります。

EBAメソッドで「読み・解く」合格答案作成講座

EBAメソッドで「読み・解く」合格答案作成講座

 

 

T社が新卒採用を勧めない根拠

次に、T社が新卒採用を勧めない根拠を要約しました。

 

A社は中途採用で教育コストのかからない即戦力を得ており、また、中途採用者は最初から能力があるため、成果主義も機能しやすくなっている。しかも、A社の離職率は低く、実力主義が根付いている。よって、新卒採用した場合、教育にコストがかかる上、能力の低い新人を抱えなければならず、少数精鋭で多くの売り上げを上げるというA社の体質も崩れる可能性があるから。

 

A社の成果主義(実力主義)の成功は、中途採用によるものであり、新卒採用をすると少数精鋭が薄まってしまうためすべきでない、ということですね。与件文から根拠を導き出しており、これも説得力あります。

 

E社の解答とT社の解答、どちらが妥当性があり、どちらを解答に反映するべきでしょうか。

 

これ「どっちでも良い」と思いませんか。

 

私はこの問題の解説を読んでいて、その結論に論理的な根拠があれば良いんだなと考えるようになりました。

 

なので、解答を書く際には、何故それが解答として適切なのか、その根拠を見えるように書くということを意識していました。

 

横道にそれますが、「権限移譲は第3問・第4問どちらの解答となりえるか」でもE社とT社で解答が割れていました。笑 これらの解説も興味深かったです。このように多数の解答を比較検討すること(1人勉強会)が思考訓練になりましたし、自分の実力アップに貢献したと考えています。

 

※このような「解答の方向性が多数考えられること」が、模範解答が示されない(示せない)大きな理由かなと個人的に思っています。

 

 

余談:(勝手に感じる)ふぞろいのロック魂

 

以下、自論です。

上記の問題について、「ふぞろい」の答案では、施策を6つ書いていました。ふぞろい流採点ではもちろん高得点(20点)。私はこれに違和感を覚えました。「一般的な施策ばかりたくさん並べて、この施策をやる意味が良く分からない。当社のことを本当に考えてくれているの?」という声が相手先企業から聞こえてきそうだ、と思ったからです。

 

設問文の要求に沿って、与件文から根拠を拾ってきて、こういう理由だから、これをやりましょう!というのが助言問題の基本的な解答マナーだと思っていますが、施策を6つも盛り込むと根拠の部分が薄くなりがちです。解答が思いつかない場合、キーワード羅列は一定の効果があるとは思いますが、それが模範解答なのかというと、私は疑問です。

 

考えすぎかもしれませんが、もしやこれって「ふぞろい」なりの自己批判なのかなと思いました。「うちの採点だと、施策たくさん並べると高得点になるけど、これで本当に高得点取れると思う?」と受験生に問いかけているように感じました。ふぞろいの限界を、ふぞろい自身が十分に分かっており、それをあえて分かりやすく伝えてくれたのかなと。

 

この加点要素のキーワード羅列が「ふぞろい」らしさであり、それに振り切ることで学習者にとって圧倒的に分かりやすいものとなり、大きな他社との差別化要因(強み)であると思います。それを貫き通す姿勢に、勝手ながらロック魂を感じました。

※追記(2021.9.8)

上記で「ふぞろい」を揶揄するようなことを書いてしまいましたが、試験のことを良く研究されており、合格のためには最も適した教材だと思っています。大変お世話になりました。ありがとうございました。

 

 

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読めば読むほど味が出る過去問