いそいそと1人部活

己を知る取り組みとしてのブログ

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娘の肘を脱臼させてしまった。

娘の肘を脱臼させてしまった。

 

夜ご飯も食べ終わり、あとは娘を寝かしつけるだけという時に、娘が「うんちした」と言うので、オムツ替えようと言うと、笑って逃げまわる。最終的にベッドの上でゴロゴロしている。追いかけて行って、娘の両手を持って引っ張った。さっきまでヘラヘラしていた娘がスンスン言い出した。え、泣いてる。観察すると、娘の左手がぷらんとしている。血の気が引く。やってしまった。たぶん脱臼だ。妻からはいつも「手を引っ張るな」と言われていたのに。まさか本当にやってしまうとは。今回特別に強く引っ張ったわけじゃないし、、と自分に言い訳してもしょうがない。動揺して娘にめちゃくちゃ謝る。その横で、妻が夜間やっている小児科に電話をかけてくれている。今から行っても受け付けてくれるとのこと。

 

妻が私を叱る。ごめんなさい。それを見ていた娘が「ママ怒ってる?」といつものように無垢な表情で聞き返す。あれ、痛くないのかな、実は脱臼じゃなかったのかな、と淡い期待がよぎったが、娘の姿勢を少し変えたら、また痛がって泣き出した。やっぱり痛いか。でもどうやら腕を動かさなければ痛みはあまりないようだ。

 

車に乗り、娘の腕を抑えるように妻が抱きかかえて病院へ向かう。診察を待つ間、娘を抱っこする。腕を動かしていないので、特に痛がる様子はない。壁に貼ってあるポスターを見て「くまー」と声を出したりする。いつも通りの娘である。髪の匂いを嗅ぎながら、泣きそうになる。何事もなく治ることをただただ願う。

 

病院は幸運にも空いていて、割とすぐに順番がきた。診察では、まずどのような状況で発生したのかを聞かれた。「オムツを変えようとしてベッドで寝転がる娘の手を引っ張りました」と答える。先生はいくつか話を聞いたのち、娘の手のひらを反して、肘をグッと曲げた。娘が痛そうな顔をする。小さく「パキ」っという音がして、先生が力を緩める。「えらかったねえ」と看護婦さん。それから間もなく、娘は左手を動かせるようになり握力を取り戻した。え、こんな簡単に治るものなの。

 

うろ覚えだが、靭帯から骨がズレていてそれを元に戻したとのこと。「整復」というらしい。先生が言うには、発生状況が明確に分かったので、すぐに治療が出来た。見ていないところで子どもが痛がったときには、同じような痛がり方であっても「骨折」の場合がある。発生状況が分からないとこんなすぐに治療はできない。とのこと。

 

とりあえず良かった。お医者さんに感謝。安堵して車に乗る。帰り道に「どんぐりころころ」歌う拙い声が後ろから聞こえてくる。妻が私に気をつかって「オムツ替えないからいけないんだよー」と娘に言っている。いや、ごめんなさい。私が軽率だった。治って本当に良かった。ごめんなさい。