結構前にAmazon Musicで購入して
そのままになっていた、
サニーデイ・サービス「雨が降りそう」
を通勤中に聞いた。
なんというか、
特段甘く美しいメロディを持つわけでもなく、
疾走するような激しさを持つわけでもなく、
淡々としたミドルテンポの曲。
なのに、この感じは何だ。
心が掴まれる。揺さぶられる。
うまく表現できないけど、
曽我部恵一氏の、感情が、生き様が、
自分のとても近いところで鳴っている感じ。
音像のせいか、詞のせいか、
その世界に飲み込まれて、
自分ごとのように共鳴してしまう。
こんな感覚は、音楽を聴いていて初めてかもしれない。
Sunny Day Service - 雨が降りそう【Official Video】
くもり空 午後3時 Tokyo
にぎわいでく 色づいた雑踏
咲きほこる花は 哀しい報せ
どうしようもないほど 心にきたぜ
oh てきとうに笑って生きてた過去なんてないから
oh いま涙があふれるのとめることもできないから
oh ごまかすための道具も逃げ場所も持ってないから
oh いますぐにここで立ち上がることなんてできないから
雨が降りそう
※サニーデイ・サービス「雨が降りそう」
この歌詞はやばい。
これを曽我部氏に歌われてしまうと、
こちらとしては言葉がない。
感じたことのないほど重み。
今にも消えてしまいそうに、
揺らいでいる火の中に、
確かな生を感じる。
新たな一歩を踏み出す「決意表明」というか、
喪失に対するある種の「区切り」を
示してくれたように思う。
下記、リリース時の曽我部氏のコメント。
一つの到達点に達した感じがある一言。
「2020年の幕開けとともに、サニーデイ・サービスも新たな出発の一歩をこの曲とともに踏み出すつもりです。ぜひ、聴いてくださいね。」