もうすぐ3歳になる長女。
朝起きると「バナナ牛乳のみたい」や「みかん食べたい」という自分の食べたいものを声高に主張します。私はその声に押し負けて、それらを与えて、朝食はおしまいにしてしまうことも多々あったのですが、ここにきてその偏食問題が解決しそうです。
鍵は、長女に過程を体験させることでした。
今朝も、長女は朝起きるなり、「パンケーキ食べたい」「バナナ牛乳飲みたい」という調子。やはり食べたいものを主張してきます。
そこで「アボカドを切るよ~」と言って、アボカドを長女にチラチラ見せると、キッチンの方に寄ってきます。「トントントン」切っている様子を見せると、横から「たべたい~」という声が聞こえてきます。一口食べれば、お腹がすいているのと、食材のおいしさで、長女の食欲に火が付き「もうひとくち!」と続きます。しめしめ。
つぎは、器に納豆・めかぶ・玉子を入れてテーブルに運び、長女に「混ぜ混ぜしよう」と誘って、一緒に納豆を混ぜました。やっているうちに美味しそうだと思ったのか、「おはしなめてもいい?」と聞いてきます。(あまり行儀は良くないですが)ひと舐めさせると、たまごの優しい味と甘い醤油の味が美味しかったようで「もう一回なめてもいい?」と聞いてきます。じゃあご飯に乗せて食べようかと言うと、喜んでモグモグ食べてくれました。
他にも、できる限り体験させることを意識しています。素材を触らせる、切るときの音や焼ける音を聞かせる、匂いをかがせる、温度を感じさせる等、五感に訴えます。すると、食に自然と興味が出てくる様子が長女から見て取れました。
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たしかに、完成した料理をポンと目の前に出されても、それに対する興味ってなかなか持ちにくいのかなと思いました。料理をつくる過程から見せてあげて、食材や調理にも興味をもつ時間を作ってあげれば、自然と食べたいという気持ちになるのかなと思います。過程って大事です。
違う例えですが、音楽番組で知らないアーティストがいきなり「新曲やります」っていっても、あんまり興味もてないじゃないですか。知らないアーティストでも、その曲に関するドキュメンタリー見せられて、「この曲は、私が生死の狭間で格闘していたときの激情をレゲエとジャズの融合により表現した曲なんです」とか言われたら、その曲聞いてみたいとちょっと思いませんか。笑