『12/28』視聴の旅も、もうDISC 7まできたか。
2012年12月28日の日本武道館「YOSHII BEANS」
何回かに分けてみたからかもしれないけど、全体的に"軽め"に感じたライブだったな。
セトリをあらためて見ると「TALI」や「CALL ME」といった代表曲、「WEEKENDER」「ビルマニア」といったライブで盛り上がるアップテンポな定番曲の不在。そしてTHE YELLOW MONKEYの曲も1曲目の「Romantist Taste」とアンコールの「アバンギャルドで行こうよ」というセレクトで、これまでのライブでハイライトとなった「SPARK」や「球根」といった黄金期のシングルはなし。ライブで勝率の高い曲達をあえて外したようなセットリスト。あえて飛車角抜きとし佳曲を並べることで、より吉井和哉の近くにある曲達を中心に見せようとしたライブなのかな。ただ、こういうセトリで武道館が埋まるのだから、吉井和哉とファンの信頼関係は本当に強いな。
また、個人的にはオリジナルアルバム単位でよく聞くので、そこから漏れている「リバティーン」「点描のしくみ」「HEARTS」「星のブルース」「血潮」あたりの曲はライブ映像以外で聴く機会がほぼない。だからあまり馴染みのない曲が多かった、というのも軽いと感じた理由かもしれない。10周年ベスト『18』やカップリング集『SUPERNOVACATION』を聞いたらまた印象変わるかな。
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「Romantist Taste」で明るく開放的な始まり。メジャーデビュー20周年ということでこの選曲か。そして久しぶりに聞く「I WANT YOU I NEED YOU」。シンセのエキセントリックな曲という当時の印象は薄れて、よりパンキッシュでライブで映える曲に進化してきている。これまた久々の「黄金バッド」、難しい曲だと思うが良いグルーブが出てる。佳史さんのアウトロのタム回しはやや控えめかな。音源を聴いて好きになった「Next Innovation」、そして「リバティーン」からの「FALLIN' FALLIN'」は嬉しい選曲。終わった後に「FALLIN' FALLIN'」盛り上がるんだねと吉井和哉もコメント。
吉井和哉は白いシャツに薄めの化粧で全体的にリラックスした雰囲気だ。しかし曲が始まればピシッと集中する感じ。アンコールで久々の「バッカ」をピアノの伴奏で歌う。出だしに戸惑いつつも歌っていくうちに集中力を高めていく様が見れるのは面白い。ラストは新曲の「血潮」。フラメンコギタリスト沖仁さんのプレイがライブ全体を華麗に締めくくった。
収録曲
- Romantist Taste
- I WANT YOU I NEED YOU
- 黄金バッド
- Next Innovation
- リバティーン
- FALLIN' FALLIN'
- 夜明けのスキャット
- シュレッダー
- MUSIC
- VS
- 点描のしくみ
- HEARTS
- バッカ
- 星のブルース
- アバンギャルドで行こうよ
- FINAL COUNTDOWN
- 血潮
Blu-ray化は『12/28』で初。映像では「朝日楼 (朝日のあたる家)」「ロックンロールのメソッド」「Don't Look Back In Anger」そしてアバンギャルドでいこうよの前フリ「東京ブギウギ」がカットされた模様。