いそいそと1人部活

己を知る取り組みとしてのブログ

MENU

曽我辺恵一ランデブーバンド『おはよう』 成長するってこと

こんにちは。

 

最近、サニーデイ・サービスの『Popcorn Ballads』のCDを入手して良く聞いています。その前作品『DANCE TO YOU』(生涯の名盤!)のような純度の高いポップスというよりは、コンセプチュアルでありながら雑多、2枚組のボリュームで、冗長に感じる部分もありながら時にスパイシー。そんな結果、全体としてはゆるく聞き流すのにはちょうど良いなと思っています。

Popcorn Ballads

Popcorn Ballads

 

 

その中Disc2の1曲目「抱きしめたり」という曲。

モスキート音みたいな薄いノイズに乗せて、「海」とか「風」とか、ささやいている曲。なんの遊びやねん、と思っていたのですが、2歳になったばかりの娘が、それを真似して「うみ」とか「かぜ」とか、言うんですよ。

これはなんともかわいいなと思いまして。

女の子の頭を撫でているお母さんのイラスト

 

ふと思い出して、曽我部恵一ランデブーバンド『おはよう』を取り出しました。聴くのはもちろん「雨の日の子供たちのための組曲」。


曽我部恵一 雨の日の子供たちのための組曲

曽我辺さんと娘のハルコちゃんの歌声が、昼下がりの部屋にやってきます。歌に合わせて「おはよ」「こんにちは」と、娘も声をだす。「バナナとヨーグルト買いに」なんて歌詞は今の生活とリンクしてて、なんかいいなあ。

 

スーパーで買い物中の父親と子供のイラスト

 

この『おはよう』のリリースは2007年なんだな。この曲、当時は「いったい誰得なんだよ。こんなの誰が聴きたいんだよ。曽我辺も親バカになっちゃったよ」とマジで思っていて、それ以来聴くことはありませんでした。なので聴くのは10年以上ぶり。

当時の曽我辺さんは30代半ば。ちょうど今の私と同じくらいだ。わかるわ。娘と一緒に何かやりたい、何か残したい気持ち。自分が愛する「音楽」なら、なおさらやりたいよなあ。

今なら二人の声がすんなりと染みこんでくる。むしろ、もっと二人のデュエットが聴きたいくらいだ。

心境や環境の変化で、作品の見方が180度変わるというのをマジで体験した話でした。

 

このアルバムには優しさが詰まっている気がする。

おはよう

おはよう